障碍者雇用への取り組み

三重県雇用経済部雇用対策課

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障碍者雇用の取り組み 第9回

三重県雇用経済部雇用対策課

三重県雇用経済部雇用対策課対談の様子

三重県雇用経済部 雇用対策課主査 宇陀 未来さん
インタビュアー 山下 広幸(NPO法人 障害者雇用創造センター 理事)

障がい者雇用について企業同士が気軽に情報交換できるようなネットワークづくりを目指しています。

口コミで企業を紹介していただき、色々な企業に参加していただきたいです。

山下 はじめに、三重県雇用対策課の障がい者雇用促進の取り組みを教えてください。

宇陀 昨年の主だった取り組みとしては、障がい者が働くステップアップカフェ「Cotti菜(こっちな)」を平成26年12月にオープンしました。三重県内の企業に対して障がい者雇用に関するアンケートを取ったところ、障がい者と接したことがないため障がい者に対してイメージが湧かない・障がい者に会社の中で何をしてもらったらいいかわからないという意見がありました。そこで、障がい者がスタッフとして働いている姿を見てもらって、それぞれの企業の中でも何か仕事があるんじゃないかと考えてもらったり、障がい者との交流の機会を作って障がい者に対する理解を深めてもらうことを目的として、「Cotti菜」をオープンしました。

今年度の主な事業としては、三重県障がい者雇用推進企業ネットワークの立ち上げです。障がい者雇用の知識がない、他の企業の取り組みが分からないという企業が多かったこともあり、積極的に障がい者雇用に取り組んでいる企業に「応援する企業」、これから進めていきたい企業に「応援される企業」として参加してもらい、相互に交流をして理解を深めてもらう事を目的としています。

4月から参加企業の募集を開始して、7月に発足しました。

山下 どのくらいの企業が参加されていますか?割合はどうなっていますか?

宇陀 7月1日時点では70社です。割合としては、「応援する企業」が27社、「応援される企業」が43社です。

山下 始まったばかりでそれだけの数が集まるのは凄いですね。「応援される企業」の利点は分かりやすいですが、「応援する企業」にとっての利点は何がありますか?

宇陀 登録企業ということで県のホームページに公表させていただく事が一つ。また、障がい者雇用は、自社だけで完結している事が多いと聞いていますので、他の企業と意見交換していただく機会を持てる事もメリットの一つだと思います。今後は様々な講演会や見学会を予定していますが、「応援する企業」も知りたいと思える情報を扱ったセミナーなども開催していくつもりです。

山下 実際企業間でのやり取りや交流は、どのような流れになるのですか?

宇陀 最初から企業同士で直接やりとりをするのは難しいと思います。ですから、年に数回「応援する企業」で見学会をさせてもらって、質問や情報交換の場を作ろうと思っています。また、相談があれば随時、企業間のマッチング支援をしていきます。

山下 ネットワークを広げていく上で根幹にあるのは障がい者雇用の意識向上だと思いますが、参加企業数の具体的な目標はあるのでしょうか?

宇陀 数として意識はしていませんが、企業の担当者さん同士が気軽に障がい者雇用について話し合えるようなネットワークづくりを目指しています。その後は地域毎に関係性を構築していけるような中身のあるものを目指しています。

山下 三重県は行政・企業・福祉が上手く一体化できていないところがあるので、一体となって障がい者雇用を進めていけるようになるといいなと思います。企業ネットワークの今後の取り組みを教えていただけますか?

宇陀 7月31日に福祉関係者と特別支援学校関係者と企業関係者とで情報交流会を開催します。また、今後は「応援する企業」の見学会を計画しています。そこでは見学だけでなく、意見交換の時間を長くとる予定です。

山下 意見交換や情報交換の場を設けることによって、企業の障がい者雇用のイメージが変わっていくことにもつながるのだと思います。今後、企業ネットワークの目標地点というのはどういったところになるのですか?

宇陀 最初は県が提起したことなのですが、将来的には企業同士が直接繋がり、生の声を情報交換していけると、そこが成功なのかな?と思います。障がい者雇用に対して企業がどういったことで戸惑ったり躊躇したりするのか、その実態を理解するためにも企業ネットワークを活用していきたいですね。

山下 参加企業が増えれば、それだけ多くの事例が集まるので沢山参加してもらいたいですね。

宇陀 障がい者雇用をしていきたいという企業は増えてきています。県に問い合わせてくれる企業も増えたことからこうして企業ネットワークを作ろうという流れになりました。ネットワークを通じて障がい者雇用に対する具体的なイメージが浸透していくと、それが雇用に結びつくのではないかなと思っています。

山下 障がい者をどうやって雇ったらいいかわからないとか、障がい者にどういう仕事をしてもらったらいいかわからないとか、障がい者を雇用する環境が整っていないといった意見が多くて企業ネットワークの取り組みが始まったということなんですね。

宇陀 そうですね。今後も、県も募集をかけたり、職員が案内に回ったりしていきますが、ぜひ口コミで広げていただきたいと思います。企業が企業を紹介して、色々な業種の企業が参加していただけると相互に取組が進んでいくと考えていますので、是非、企業を紹介していただきたいですね。

山下 本日はありがとうございました。

企業ネットワークの参加申し込み・お問合せ

三重県雇用経済部雇用対策課

障がい者・女性雇用班

TEL059-224-2510

FAX059-224-2455

第11回 「M.I.E」を多くの人に手に取っていただき、良さを知ってもらいたいです。


第10回 就労移行支援を利用すると意識が変わる!


第9回 三重県障がい者雇用促進企業ネットワーク


第8回 苦手なことが出来た時、喜びは倍以上になる


第7回 企業の障がい者雇用の門は、大きく開いています!


第6回 行政も福祉も病院も連携をもって繋がり、地域で動いていきたい。


第5回 これからの福祉と求められる就労支援


第4回 様々な方に働く場所を提供する事が国や社会への恩返し!


第3回 とにかく自分で、こうしたい、あぁしたいと気持ちを持つこと。


第2回 気負わず、落ち着いて、考え過ぎないことが大切。


第1回 あきらめないで!まずは外に出ることから。「僕でも出来ました!」


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